俺様!!アタシはお姫様♪
第1章 「お姫様!?」
「行ってきま~す!!」

アタシは相楽紫音、17歳の♀。

今日から高校生生活ということで、

いつもより早く家を出た。

寮制ということも忘れて………。



早く来過ぎたのか、学校の門が開いてなく

近くにあるベンチで座って待つことにした。


「…様!!」

んっ…?

「…姫様!!」

誰か居るなぁ…。

って言うか、アタシ寝てたんだ。

最近、睡眠時間を増やしてるつもりだったのに

いくら早く寝ても、遅く起きても

眠気は突然、起きるものだ。

「お姫様~!!」

…誰だろう…、お姫様って…。

アタシは周りを見渡した。

でもそこにはアタシと目の前の男の子しか居ない。

「お姫様は可愛いね~♪」

誰に言ってるんだろう。

やっぱり、男って種類は苦手だなぁ…。

「あのぉ…誰に言ってるの??
 って言うかあなた誰??」

「お姫様って言うのは紫音ちゃんのこと♪
 ちなみに俺は翼。宜しく★」

ちなみにって…アタシ、聞いたぢゃん。

……………

「お姫様!??」

「うん♪」

そ…そんな即答に答えるなんて…、

こいつ…頭おかしい…。



男嫌いなアタシが翼くんみたいな人を好きになるなんて…

この時はそんな予想すらしてなかった。
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