俺様!!アタシはお姫様♪
「って言うか、何でアタシの名前知ってんの!??」

「椎菜ちゃんって子に教えてもらったんだ♪」

椎菜って…あの椎菜??

椎菜とは中学の時に仲が良かった

いわゆる親友だ。

「椎菜ちゃんも可愛いけど
 紫音ちゃんの方が好きだなぁ。俺は」

何言ってんのこの人…。




キーンコーンカーンコーン―――――

「チャイム鳴ったからそろそろ行かなきゃ!!
 紫音ちゃんも一緒に行こっ!!」

そうだなぁ。

アタシもそろそろ行かなきゃ…

あれっ??

アタシの荷物がない…?

「どうしたの紫音ちゃん?」

「アタシの荷物がないの…」

「ぢゃ取りに行ってくれば?」

「うん」

アタシは佐々くんに言われて

家まで取りに行くことにした。


家に着いたら妹の花音が居た。

「お姉ちゃ~ん!荷物忘れたでしょ!!」

「うん^^;」

「何回も携帯に電話したのに!!」

電話してたんだ。

アタシは携帯を取り出し、

着信履歴を確認しようとした時だった。

あれっ??

携帯が…無~い~~~!!

アタシの携帯~!!

どこに置いてきたんだろう…。

学校に行く時はちゃんとあったし、

家に戻ってくる時は………なかった。

アタシは花音から荷物を受け取って、

猛スピードで学校に向かって走り出した。

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