Salvation 〜救い〜
着信画面を
一瞬だけ確認して
ケータイを放置する。
そのまま
グラスの中のお茶を一気に飲み干し
ベッドに横になる。
口の中の殴られて切れた傷に
お茶が沁みて痛みを感じる。
「ったく・・・、またやってしまったんだな・・・。」
と声にだしてつぶやくトシキ。
ピィーポーピィーポー
遠くで
パトカーのサイレンが聞こえた。
さっきの路地裏での出来事を
ゆっくり思い返してみる。
バイトが終わって
ゴミを捨てて帰ろうとした時だったはずだ。
ゴミ捨て場の横に
三人の男がたむろしていた。
その横を通り過ぎた時に声をかけられた。
「お兄ちゃん、くせえよ、それ。」
と言われたと思う。
一瞬カッとして
頭に血が昇りそうになったが
「すみません。」
とだけ言って
その場を立ち去ろうとした。
「くせえっていってんだよ。」
と言われたのと
その男の蹴りが飛んできたのは
ほぼ同時だった。
「ぐっ・・・。」
無防備な横っ腹に
蹴りを入れられて
かがみこまざるをえなくなったところまでしか
トシキの記憶には
残っていない。
正気が戻ってきた時には
三人は横たわっていて
自分の衣服は汚れていたのだ。
一瞬だけ確認して
ケータイを放置する。
そのまま
グラスの中のお茶を一気に飲み干し
ベッドに横になる。
口の中の殴られて切れた傷に
お茶が沁みて痛みを感じる。
「ったく・・・、またやってしまったんだな・・・。」
と声にだしてつぶやくトシキ。
ピィーポーピィーポー
遠くで
パトカーのサイレンが聞こえた。
さっきの路地裏での出来事を
ゆっくり思い返してみる。
バイトが終わって
ゴミを捨てて帰ろうとした時だったはずだ。
ゴミ捨て場の横に
三人の男がたむろしていた。
その横を通り過ぎた時に声をかけられた。
「お兄ちゃん、くせえよ、それ。」
と言われたと思う。
一瞬カッとして
頭に血が昇りそうになったが
「すみません。」
とだけ言って
その場を立ち去ろうとした。
「くせえっていってんだよ。」
と言われたのと
その男の蹴りが飛んできたのは
ほぼ同時だった。
「ぐっ・・・。」
無防備な横っ腹に
蹴りを入れられて
かがみこまざるをえなくなったところまでしか
トシキの記憶には
残っていない。
正気が戻ってきた時には
三人は横たわっていて
自分の衣服は汚れていたのだ。