Salvation 〜救い〜
ぁんだよ・・・



『わたしのこと まだ信用できないかもしれなけど・・・ でも わたしはあなたの敵じゃないわ 前の保護司さんがどんな風にあなたに接してたのかはわからないけど わたしはできるだけ あなたの力になれればって そう思ってる』



・・・・・



『わたしはソーシャルワーカーだし あなたのような人がこの社会でちゃんと生きていけるように手助けするのが仕事だと そう思ってるの』



『だから・・・ なんでも・・・ 正直に 話して欲しいのよ』



・・・・・



トシキは

黙って

コーヒーを

少しずつ

飲んだ




その様子を見ながら

ヨウコも

レモンティーを

口に運んだ




また

沈黙の時間が

おとずれた




あんた・・・



青山さん・・・



『ヨウコ・・・ で いいわよ』



ヨウコさん・・・



俺をどうしようってんだよ?



バイトをクビになった理由を

ヨウコさんに

説明したところで

いったいどうなるっていうんだよ?



俺 もう行くわ



なんとか

早いとこ

バイト見つけないと

餓死しちまうから



じゃあ



トシキは

急に立ち上がって

大股で

去っていった
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