Salvation 〜救い〜
ミカね

お星様見ながら

いつか

ミカだけの

王子様が

あのどこかから

来てくれるんだって

そう思ってた



そうやってるとね

ヤラれてることとか

学校で

いじめられたこととか

ぜーんぶ

忘れちゃえたの



『ふうん・・・』



トシキはね

その王子様なの



ミカだけの

王子様・・・



ミカは

そう言って

また

唇を

重ねてきた



『・・・・・』



ミカの唇は

トシキの唇を離れ

頬へ

首筋へと

移動していく



トシキはね

ミカだけの

王子様

なんだからね・・・
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