明日という光へ
第一章「転校生」

僕の名前は渡良瀬 聡(わたらせ さとし)。

高校三年生の18歳。

出雲(いずも)高校に通っている。

成績はホント中間ぐらいの中途半端だ。


特に特技などもなく至って普通な人間でこれといっていじられる事も無かった。

僕には姉がいる。二つ歳上の大学二年生の渡良瀬 礼子(わたらせ れいこ)。
20歳。

姉はすごく口が立ち、敵に回してしまうと、必ず僕は負けてしまう。

とにかく、渡良瀬 礼子と言ったら近所でもしっかりしていると有名だった。


そんな姉によく似ている母の渡良瀬 一美(わたらせ かずみ)。


母は毎日友達と会ってお茶したり、とにかくアウトドア。

45歳。


そして、僕達、渡良瀬家を支えている大黒柱の父 渡良瀬 良一。46歳。


大手の病院に勤めている医者。


頭はバリバリで、ルックス、身なり、格好と10歳ぐらいは若く見える今風でこれがかなりモテる。


母はそんな父を誇りに思っており、近所にも鼻が高いらしい。


周りは、

「お父さんの後を継ぐんでしょ?」


と言うけど、僕はあまり気持ちが向かない。


でもそんな気持ちを父は分かってくれているのか僕には一度もそんな事は言わない。


父は僕には優しい。あまり怒られた記憶がない。


てか、父はみんなに優しいんだけど。(笑)
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