君の本当のsmile
「兄貴、もういいよ」
「え?」
「俺のこと‥ほっといていいよ。
兄貴には兄貴の人生がある。
俺のせいで人生を棒にふるなよ」
「何言ってんだよ‥
俺は別にそんなこと思って‥」
兄貴には最期ぐらい
ちゃんと言おうと思っていた
「奈津のことも‥幸せにしてやって」
「あいつはお前のことが好きなんだよ。
お前こそ早く目を覚ましてあいつを
幸せにしてやれよ」
この言葉を聞いて‥現実に引き戻された
兄貴も‥あいつも
俺を待っているのか?
俺を待ってくれている人が
ここにいるのか‥?