君の本当のsmile
 
「もしもし。宇都宮???」


昨日ぶりの声だった。

あたしが昨日勝手に帰ったから

怒ってんのかな‥


「今‥お前ん家の下にいる。

少し話がしたいんだ」



「今から降りてく‥ね」


玄関のドアを開けるとー‥



「ヨ‥ヨシ君!?」


そこにはびしょ濡れのヨシ君の姿が。


「な‥なんで」


「途中から雨降ってきて‥

傘持ってなかったからさ。ゴホッ」


そんな‥あたしが寝てる間


ずっと外で待ってたの!!??


あたしがいつ起きるかわからないのに


雨に濡れながら待ってたの!!??



「宇都宮が無事なら‥良かった。

じゃあ‥帰るわ‥♪」


しんどいはずなのに‥っ

あたしには笑顔を見せて帰っていった。


どこか寂しそうな笑顔で

 
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