君の本当のsmile
 
「ま…待って!!!

お願い、話を聞いて…。」


後を追いかけてきて肩を掴まれた。


空は灰色の雲で覆われていて

今にも雨が降りそうだ


まるで昨日のように…



「…ヨシ君と付き合う…」


ボソッと言うから全然聞こえねー



「なに?」


「ヨシ君と…付き合います」


今度はちゃんと聞こえた。


胸の底から溢れ出る思い…


「ほんとに…?」


「うん…!!!」



その瞬間、俺は宇都宮を抱き締めた。



「何があっても守りぬくから」


深くそして甘いキスを


何度も何度もした。


まるでお互いを確かめるかのように。




俺たちを見ていたかのように


空から雨が降りだした。


昨日とは違い、優しく俺たちに

降ってくる


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