君の本当のsmile
「なんか…びっくりしちゃった」
「なにが?」
「まさかタカ君が話しかけてくるなんて
思ってもみなかったから。
今までずっと避けられてたし…」
本人に言うことじゃないでしょ…
そう思いながらも勝手に口が動いた。
「だって俺、あんたキライだし」
「え…?」
キライ…?
「あんたの瞳がキライ。
その素直さもキライ。全てキライ」
キライ…キライ、キライ。
この言葉が胸に突き刺さる
「俺と兄貴は正反対なんだ、何もかも。
性格も好みも全部…ね。」
「あんたのその瞳を見てると
ナイフが刺さったみたいになる。」
タカ君の本音があたしの耳に
どんどん届いてくる。
キライ…キライ…キライ