いくつかの夜
「おつかれさま〜。母さん、おやすみ。」


「おつかれさん。気を付けておかえり。」


「はぁい。じゃね。」


大学を出てから独り暮らしを始めた。

花屋を継ぐことは私が決めた。

でも、いくら大学で経営学をかじったとは言え、実際に経営をするにはまだまだ経験不足。

毎日、大好きな花とお客さんの笑顔のために勉強中。

歩いて5分のアパート。

その間に今日のお客さんの笑顔を思い出す。

可愛かったな、あのちっちゃい子。
< 7 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop