甘めな年上彼氏
「…………はい。」
簡単に諦めたことを
少し不安に思って
声のトーンが落ちた。
それを分かってか
また向井さんは笑った。
「なに??
本当は泊まりたかった??」
意地悪そうに笑って…
悔しいなぁ……
いつも
向井さんの思うツボ。
「そんなことありません!!」
悔しいなぁ……
でも…
自然と笑みがこぼれる。
「まぁいいけど。
帰るの10時くらいに
なってもいい??」
「???…いいですけど。」
「しばらく
帰したくないなって
思ったから。」
言葉1つ1つに
胸が反応していく。