甘めな年上彼氏
バタンーガンー
思いっきり
扉を開けたから
音が大きかったのに
自分で驚いた。
小さく悲鳴を上げて
みんなを見ると
あたしに視線が集まっていた。
「怜奈…??」
向井さんが
あたしの名前を
不思議そうに呼ぶ。
隣にはすごく
きれいな女の人がいた。
美人……
大人の女の人って感じ。
思わず下を向くほど
あたしとその女の人は
違いすぎた。
ふと足音が聞こえてきて
あたしの前で止まった。
顔を見ていないのに
向井さん
ってことが分かる。
意外にも…
雅也と島崎は黙っていた。