甘めな年上彼氏



だって…
2人は今までに
見たことないような
悲しそうな顔してたから。

何か言いかけたけど
そんなことさえも
忘れてしまった。


これじゃあ……

「……分かった。」

としか言おうがない。


「カバンだけ取らせて。」

「あぁ。」


島崎は玄関の扉を
開けてくれたけど
何故か雅也は
目さえ合わせてくれなかった。



「怜奈。
鍵開けとくから
勝手に入っておいで。」


島崎の家に入る瞬間
後ろから
向井さんの声が聞こえてきた。


思わず頬が緩んだのが
自分でも分かる。

「はい。」

とだけ返事をして
島崎の家に入った。








< 134 / 318 >

この作品をシェア

pagetop