甘めな年上彼氏
変な声出ちゃったしー!!
「えっと…向井さん??」
向井さんはしばらく
あたしを抱きしめたまま
息を大きく吐いていた。
「俺……
嫌われたかと思った。」
えっ…!?
本当に!??
「あっ…ごめんなさい。
でもあたしも
嫌われたかと思いました。」
「なんで??」
「連絡しなかったから…
呆れられても
仕方ないって思ったし。」
あたしがそう言って
少し沈んでいるときに
向井さんは軽く笑った。
「嫌いになったり
呆れたら毎日
電話なんかしない。」
……あたしバカだなぁ。
言われてみれば
そのとおりなのに…
考えもしなかった。