甘めな年上彼氏



「これは感動しますよ!!

ありがとうございます。」


そう笑ったあたしに
向井さんは真顔で言った。


「まさか怜奈
これがプレゼントとは
思ってないよな??」


「…………へっ??」

思ってた!!

「違うんですか??」


向井さんはもう
呆れた顔しか
していなかった。


だって
後で…って言ったから
これだって思うよ。


すると向井さんは
大げさにため息をついた。


「怜奈…手出して。」


言われたとおり手を出す。

利き手が先に反応して
あたしは
右手を出していた。


「そっちじゃない。

左手出して。」








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