甘めな年上彼氏




「わぁ…向井さん!!
見て見て、可愛い♪」


あたしは
ガラスに張りついて
目を輝かせた。


「見てるよ。
白クマ好きなの??」

向井さんは笑って
あたしの隣に来た。


「ってか水族館の生き物
全部好きですよ。」

「へぇ…」

「みんな
可愛いですもん。」


そしてふと横を見た。


あっ………!!


「向井さん、ペンギン!!」


ペンギンを見つけた
あたしは
向井さんの
手をとって歩き出す。


「怜奈、早いって!!」

そんな向井さんの声も
聞こえなかった。








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