甘めな年上彼氏
「はぁ…」
遅いな…向井さん。
時間はもう9時。
普通かもしれないけど
向井さんはいつも
寄り道なんか
してなかったから遅く感じる。
しかも
最近あまり
寝てないせいで睡魔がヤバい。
コツコツー
睡魔と戦ってるとき
玄関の外から
聞き慣れた足音が聞こえてきた。
その足音に
一気に目が覚める。
向井さん…!?
きっと電気ついてるから
あたしが居ることも
分かってるよね…
足音が止まり
ガチャガチャー
と音がして玄関が開いた。
ドクンードクンー
胸の音が止まらない。
「怜奈…??」
久しぶりの
向井さんの姿に泣けてきて
向井さんが涙で霞んだ。