甘めな年上彼氏
「え??」
あたしの髪を
撫でていた手が
一瞬だけ止まった。
「電話とかメールは
してくれるけど実際は
会いに来てくれないし…
もちろん…
忙しいのは分かってるから
あたしのワガママって
ことも分かります。
でもなんか淋しくて…
こんな想いしてるの
あたしだけなのかな…って。」
おそるおそる
向井さんを見る。
なんとも言えない
表情をしていた。
悲しみや困惑や嬉しさ。
全て理解出来るほど
あたしは頭よくない。
すると向井さんは
微笑んで口を開いた。
「俺も怜奈と
同じこと思ってた。」