甘めな年上彼氏



やっと離してくれた時には
もうかなり
息があがっていた。



「あ…ごめん。
夢中になっちゃって。」

向井さんは全然
悪びれた様子もない。


そして向井さんは
あたしの耳元で囁いた。



「怜奈が
可愛すぎるんだって。」


カアァァァー

って真っ赤に染まる頬。

だって!!



「もう、向井さん!!」

「あ…怒った。」


「……怒ってないです。」

「うそだぁ。」

「向井さんのバカ。」




なんでだろ…??

こうやって冗談言って
笑い合ってるのに
不安が消えない。


心の中では何故か
不安でいっぱいだった。









< 257 / 318 >

この作品をシェア

pagetop