甘めな年上彼氏



そこまで言われたら
何となく
察することが出来る。


向井さんは怖いんだ。


恋人同士なのに
想いが離れていくのが…

そして形だけの
恋人になるのが…


だったら
別れても相手を
想ってるほうがいい。



形を取るか…
想いを取るか…


それを天秤にかけて
向井さんは想いを取った。



形だけの恋人に
意味はないのだから…


人は弱いから
よく“一生”を約束する。

言葉という
不確かなものでも
自分を安心させるため。


でも人は自分勝手だから
その“一生”の約束が
守られたことは
ほとんどない。


だから向井さんは
“一生一緒にいる気がする。”
とは言ったけど
“一生一緒にいよう。”
とは言わなかったんだ。







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