甘めな年上彼氏
向井さんは
遊園地っていうより
あたしの反応を
見て楽しんでいた。
やっぱり
絶叫系は完全制覇した。
あたしだって
絶叫系は好きだけど
連続はさすがにキツイかな。
でも楽しかった。
最後なんて
思えないくらい
あたし達は笑ったんだ。
―――――――――――
「最後はやっぱ
観覧車ですよねぇ。」
あたしは観覧車の中から
夕陽を眺めた。
「ベタだな。
怜奈って意外と
乙女なとこあるよね。」
「ちょっ…意外って
どういうことですか!?」
あたし達の笑い声が
観覧車の中に響いた。