甘めな年上彼氏
「向井さん。」
「ん??」
この“ん”も
すごい好きだった。
「大好きです。」
「じゃあきっと
俺のほうが
怜奈を好きだな。」
向井さんは後ろから
あたしを抱き締める。
「えー!?」
と上を見上げると
向井さんの優しい笑顔。
「だって俺
好きってより
怜奈のこと愛してるし。」
あぁ…なんでだろ。
好きって気持ちが
どんどん募っていく。
もう離れたくないよ。
「俺の片想い期間
意外と長いんだから。」
「へ??」
「付き合うまで
3ヶ月くらいだからなぁ。
怜奈、全然
興味なかったみたいだし
すごい焦った。」