甘めな年上彼氏
「もっと見たくなった。」
しばらく黙ってたと
思ったら雅也は
突然そう言い出した。
「え゙っ!?」
「怜奈が久しぶりに
惚れた男を見てみたい。」
雅也の目は真っ直ぐで
もう“無理”とは
言えない雰囲気だった。
「見たら………すぐ帰ってよね。」
少し投げやりな
口調で言ったのに
雅也は笑って
また抱きついてきた。
「さみぃなぁ…」
「ねっ…」
丁度その時……
ブォォォォンー
と大きな音が
聞こえたかと思うと
あたしたちの前に
向井さんの
乗るバイクが止まった。