甘めな年上彼氏
キーンコーンカーンコーンー
「じゃあ、始めてー!!」
その合図に伏せてた
英語のテスト用紙を裏返した。
昨日はあの後
何故か気まずくなって
あたしはすぐに家に帰った。
本当は家でも
向井さんに教わったとこを
復習しようって思ってたけど
集中出来なくて結局していない。
別に浮かれていたわけじゃない。
むしろ沈んでいた。
向井さんのあの顔が
ずっと頭から離れなかった。
ダメダメ!!
気持ちを入れ替えるために
頭を振った。
せっかく向井さんが
教えてくれたんだから
問題解かなきゃ。
問題用紙をじっくり見た。
“あっ…ここ向井さんとやった。”