甘めな年上彼氏




「あっ、あの!!
「とりあえず中入って。」


あたしが何か言う前に
向井さんは
扉を大きく開けた。


「あ、はい。
……お邪魔します。」


向井さん…
笑ってくれない。



向かい合って座ると
向井さんが
先に口を開いた。


「なんか用だった??」


明るく…
明るくしなきゃ。


「今日英語のテスト
返ってきたんですよ!!」

「どうだった??」


無表情な向井さん。

ズキッー


「76点でした!!
あたし英語で
60点以上なんて初めてです。」

「……………………」


向井さんは
黙ったままだった。


「向井さん??」


すると向井さんは
あたしの目を見て微笑む。


「良かったね。」











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