甘めな年上彼氏
おじさんじゃない。
かっこいいから
おじさんにも
見えないよ…向井さん。
「たぶん大丈夫ですよ。
あたしの友達、
いま32歳のおじさん
好きですもん。」
「本当に!?
じゃ大丈夫かな。」
って向井さんは
笑ったけどあたしは
ちゃんと笑えなかった。
すると向井さんは
あたしの隣に来て
あたしのほうを見て座った。
「誰だかわかる??」
分かるわけ
ないじゃん…
逆に知りたいっつうの。
あたしは唇を噛みしめ
下を向き、
ゆっくり首を振った。
「…中村さんだよ。」