倉庫の王様
サチと電話して若干頭が暖かくなった頃、シャッターが勝手に開いてトーヤ登場。



来ると思った…。



毛玉が勢いよく逃げた。



「サチ、うぜぇの来たからまたかける」

「うん、今日早起きしたから寝ちゃってもいい?」

「構わねぇよ」

「じゃあ…また明日」

「おぅ、またな」



ニヤニヤしながらソファーに座るトーヤ…。



言いたいことはわかってる。



うちのクラスの副担だからサチの顔もバレただろうし。



「遊和の趣味って変わったんだ~」

「うっせ。俺のメシ盗んなよ」

「まさかチビ好きなんて知らなかった~」

「たまたまチビだっただけ」

「んにゃ!?なんか動いたっ!!」



毛玉がバレたっ!!



今の話しをあんまりしたくないから好都合。



ナイス毛玉。



「なに、コイツ、食料?」

「ペットとやら」

「食わないのか。にゃん、来な」



トーヤの場合、マジで言ってる…。



ホームレス生活を送ることも多々あり、俺んちでプチ同棲もしてた経験あり。



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