倉庫の王様
大人になったのか、俺…。



それとも相手がガキだから?



若干ムリしてるけどサチを泣かせたくはないし…。



うん、誰になんて言われてもサチのペースで行く。



「俺風呂入るから毛玉食うなよ」

「まだ食べるには小さいニャン」

「早く出てけよマジでぇ~…」



なんか悩むわ…。



ガッカリだ…。



就職の世話までしてやったのに家ねぇのかよ…。



しかも荷物らしきものがないとこを見ると俺の服着るつもりだな…。



アホトーヤめ…。



明日は朝に倉庫で充電しよ…。



毛玉にオモチャも買ってやりてぇし…。



楽しみだなぁ~…。



なんて気分にはなれなくて、シャワーを浴びてから毛玉の元へ行くとトーヤを威嚇中…。



なにしたコラ。



「毛玉、おいで」

「ニャ…」



可哀相に…カワイ…カワイイっ!!



抱っこするとフワフワしてて軽くて…ヤバっ。



ロフトで一緒に寝たい。



だけど階段…落ちそう…。



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