倉庫の王様
その日の先生の授業。



なにをあげたらいいか悩む…。



ネックレスとか指輪とか高そうだし…。



まずは会うことが先だよね…。



今すぐ聞きたい…。



『土曜日お暇ですか?』



そう紙に書いて近くを通った先生に渡した。



一瞬ビックリしてたけどたまには味わいたいスリル…。



先生に触りたい…。



「龍ヶ崎、この空欄埋めなさい」

「あたし!?ヤダ…」

「早くしねぇとお前の好きなヤツバラす」

「書きますっ!!」



授業聞いてなかったからわかんないのにぃ~…。



みんなの注目を浴びるあたし。



黒板の前で先生とドキドキ…。



「まさかわかんねぇとか言わねぇよなチビっコ」

「あははっ…。わ、わかりません…」

「教科書のコレ、ヒント」

「あっ!!わかった!!」



サラサラと書いた解答にニコッと笑ってくれた先生にまたキュン…。



その瞬間スッと教卓の下でさっきの手紙を渡された。



平常心っ!!



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