倉庫の王様
ってか手が触れたっ!!



軽く握られたっ!!



た、倒れそうなくらいドキドキした…。



「授業聞いてねぇヤツにバシバシ当てっかんな~」

「宮さんって絶対Sだろ~!!」

「Sだぞ俺。夜は特にな!!」



顔熱いっ…。



返事を期待しながら席に戻って開いた紙…。



『授業中になにしてんだバカ。焦っただろ。クソ、死ね』



へっ!?



へ、返事じゃないっ…。



しかも『死ね』って!!



完璧Sです!!



「なんだ龍ヶ崎、当たったのに不服な顔だな」

「違います~…。先生、眠いので寝ます」

「廊下出すぞチビ!!」



ふんっ!!



先生のバーカ!!



ふて腐れてやる。



終始ムスッとしてた授業。



それに気づいたのか、先生のズルイ一面発揮しやがった。



「今週の土曜日、俺めちゃくちゃ暇なんだけど」

「なに言ってんの急に!!宮さん壊れた?」

「誰かいい女紹介してよ~。18禁で」

「俺の姉ちゃんフリーだよ」

「俺面食いだからなぁ~…。お前の顔はちょっとなぁ~…。ってことで授業終わり!!また帰りにっ!!」



先生のバカ…。



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