倉庫の王様
こういうことがあるとやたら俺のモノにしたくなる…。



どうしようもない独占欲…。



「きょ、今日毛玉はどうしたの!?」

「真央に預けた。アイツにめちゃくちゃ懐いてっから」

「真央さんってなにしてる人?」

「美容師だけど?」

「なんだっ!!そっか!!そうだったんだ…。じゃあ先生の髪も?」

「真央が切る。便利だろ?」



なにホッとしてんだ?



わけわかんねぇ…。



それから1時間、やっと着いた山の中の別荘。



「すごい!!ペンション?」

「祖父ちゃんの別荘。誰にもバレねぇだろ?」

「先生最高!!」



中に入ると食料が入ってる冷蔵庫。



久しぶりに見る暖炉と木の温もり。



「なぁサチ、ムリはしねぇからイヤならイヤってちゃんと言えよ?」

「なにが?」

「俺が今日なにするかわかんねぇって意味」

「はっ、はいっ!!」

「改まんなよ。俺はお前のペースに任せるって決めてんだから」

「先生…真面目なの似合わない…」



だったら今すぐ食ってやろうか?



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