倉庫の王様
それからサチが作ったカレーと、家で作って来てくれた手づくりケーキ。



酒が飲めないから祖父ちゃんのワインセラーはシカト。



「甘いものダメかなって思ったんだけど…」

「大丈夫、好き」

「よかった!!」



『先生26歳おめでとう』



歳は書かなくてよかったのに…。



だけど嬉しくてガッツリ食った。



「プレゼントね、なにがいいかわかんなくて…これなら平気かなって思ったの」

「別にいらねぇのに…」

「あげたかったの!!」



キーケース…。



そういえばかなり古くなってたっけ…。



「嬉しいよ、ありがと」

「よかったぁ~…。今日までドキドキだった…」

「じゃあ遊和って呼んで?」

「へっ!?」

「誕生日くらいいいだろ」

「…………」



普段は積極的だったりするくせに真っ赤な顔で俯いてる…。



これがカワイイんだよなぁ~…。



「まぁいいか!!風呂入りに行かね?」

「はいっ!?おふっ!?」

「源泉ひいてっから24時間入り放題」

「いっ、一緒っ!?」



あぁ…カワイイっス…。



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