倉庫の王様
ソファーでうなだれてしばらく…。



ギュッとサチに後ろから抱きしめられた。



「先生は先生だもん…。もう好きじゃないんだよね?」

「当たり前っ!!って…マジでごめんな…」

「消さなくていいよ…。先生が痛いのはイヤだし…」

「今まで何も気にしなかった。だけど今すっげぇ後悔してる」

「気持ちだけでいい…」



サチに出会ってやり直したい過去ができた。



そう思うってことはたぶん初めて本気の恋をしたから…。



申し訳なさでいっぱい…。



「冷蔵庫にあるアイス食べていい!?」

「あぁ…」

「食べさせてよ!!」

「マジで!?」

「うん!!」



サチが明るく振る舞ってくれたからなんとか収まった場。



俺ってまだまだガキだな…。



「なんか普通のカップルみたい…」

「今日は普通に過ごすんだって。ほら、あ~ん」

「あ~ん!!」

「もっとカップルらしいことする?」

「へっ!?んっ…」



我慢できるかわかりません…。



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