倉庫の王様
そして月曜日。



倉庫にサチが来ない…。



時間ギリギリまで待ったのに来なかったサチは教室にいた。



こんなこと初めてだ…。



「おはよう宮さん」

「おはよ。あぁっ!!それ発売したばっかりの!!」

「買うべきだね。かなりイイよ」



他の生徒とゲームの話しをして気を紛らわせた。



ダメだ…。



気になる…。



出席をとる時に気になったのは河原の元気のなさ。



「どうした?具合わりぃなら保健室行って休めよ?」

「うん、大丈夫…」



そこでふと思い出したあの時の電話…。



誰かに告られたサチ…。



まさか…河原ではなかろうか…。



昔から勘はいい方。



当たってないことを祈りながら昼休みにサチを呼び出した。



もちろんあの密会倉庫に。



「朝行けなくてごめんなさい」

「約束してるわけじゃねぇけど少し気になったから。父とは大丈夫か?」

「うん!!それは全然!!あの…ね?実は…河原君に告られたの…」



やっぱりか…。



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