倉庫の王様
当たってほしくない勘って当たるもん。



しかも自分が担任してるクラスの教え子なんてもっと最悪…。



「フッたからへこんでたんだな」

「フッ…フリました…」



少し引っ掛かった。



サチがなにか隠してるようにも見える…。



まさかフッてねぇの？



「ウソだけはやめろよ？なくした信用って戻るのに時間がかかるんだからな」

「フッてない…ごめん…」

「なんで？」

「すごくお願いされてしまって…１ヵ月だけ猶予がほしいって…。それで…」

「まさか付き合ったりしてねぇよな!?」

「それは大丈夫っ!!」



サチって押しに弱いのかも…。



キスする時も抱きしめる時も俺がグイグイ行くし…。



マジで最悪な展開…。



「まぁ…サチがいいならいいけど。イヤならハッキリしねぇと可哀相だからな」

「うん…」

「言っとくけど俺は離す気ねぇから。それだけ」



河原になんかやんねぇよ。



サチは俺んだ。



全部全部俺のもんだ。



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