倉庫の王様
さらに先生に近づけた気がした。



先生の内側を見てる気分…。



「隣にどうぞ?」

「マジ寝じゃん…」

「サチと寝るの好きだからいいの」



キュンっ!!



心臓苦しいっ!!



ずるいよ先生…。



これ以上好きにさせないでほしい…。



「超いい匂い…」

「髪?」

「お前の髪って結構好き…」

「は、恥ずかしい…」

「真央も言ってた。綺麗な髪だって」



それは気を使ってるからだもん…。



先生に触ってほしいから…。



だけどこの努力は教えてあげない。



「他のヤツに褒められてんじゃねぇつーの…」



ボソッとそう呟いてから目を閉じた先生のキレイな顔…。



自分なんかモテまくりのくせに…。



あたしだって妬いたりしてるんだから…。



先生のバーカ…。



しばらくしてスヤスヤ寝はじめた先生をずっと見てた。



せっかく会いに来たのに眠るなんて勿体なくてできない…。



いつまでも見てたいなぁ…。



< 146 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop