倉庫の王様
フラフラしてるサチを車に乗せて向かったマンション。



終始無言で寝てるのか起きてるのかわからないような感じ…。



着いても起きなくて抱っこしてやろうかと思った。



「サチ?家だぞ」

「あっ…歩く…」



カバンを持ってやって一緒に歩いた。



エレベーターの中ではしゃがみ込み…。



カギを開けられなくて俺が開けてやり…。



「アユミに頼んだから一応病院行けよ?」

「うん…。先生…まだいる?」

「1時までなら平気。父に電話してみっから。水分取れって織田先生が言ってたからこれ飲め」



弱ったサチ、カワイイけど可哀相…。



早く楽になるといいな…。



すぐに眠ったサチを見てから父に電話。



アユミが向かってるってことだから一安心…。



ずっとそばにいれなくて悪い。



「サチ?もうすぐアユミ来るから俺学校戻るな?」

「行っちゃヤダ…」

「治ったらデートしてやるから。早く治せよ?」

「いいの…?頑張る!!」



ホント、サチペースから抜け出せね…。



ハァ~…。



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