倉庫の王様
男のコって変わるんだ…。



「久しぶり、サチさん」

「背…延びてるっ!!久しぶりだね!!」

「1つジュース買うよ」

「本当!?180円で~す!!なに味がいい!?」

「サチさん、前よりカワイくなったね。もしかして彼氏に昇格したの?」



カワイくなったとか言われたっ!!



なんだか先生以外の人に言われると…すっごく照れる。



「コラ、働いてんのかチビ助」

「センセっ!!」



急に後ろに立った先生にさりげなく手を握られた。



な、なにコレ!?



「龍ヶ崎の友達?」

「もしかして先生ですか?」

「そうそう、僕担任。友達ならさ、もう1杯買えよ。友達なら」

「いいですよ~」



なぜ『友達』を強調するの!?



まさかのヤキモ…チ?



100%嬉しい…。



「あなたが噂の宮先生!!」

「もしかして佐田の彼氏?」

「うん、ヒカリがいつもお世話になってます」

「世話してます」

「へぇ~、先生ねぇ~。ふぅん」



そうか…。



咲君は知ってるんだ…。



あたしが先生を好きなこと…。



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