倉庫の王様
なんとか考え出した言い訳は『お腹痛い』なんて粗末なモノ…。



急いで行った屋上倉庫を開けたら羽賀先生!!



「えっ!?えっ!?あっ…」



とてつもなく動揺してます。



だっていないはずの人がいるっ!!



「いらっしゃい」

「は、羽賀先生っ…」

「遊和、怒ってるよ~」



羽賀先生が指さした先にいたのはソファーに座ってモワ~ンと煙を吐き出してる先生…。



「別に怒ってません」

「ご、ごめんね?」

「うるさい。座れ」



壁に寄り掛かってる羽賀先生を通り越し、少し距離を開けて隣に座った。



この部屋すごく煙い…。



換気扇をつけようと立ち上がるとグッと腕を引っ張られて先生の腕の中。



羽賀先生がいるのにっ!!



「早く行けよトーヤ…」

「遊和ってそんなふうになるんだ~」

「早く出てけ!!」

「はいはい、ごゆっくり~」



行かないでほしいような行ってほしいような…。



こんな先生初めて…。


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