倉庫の王様
嬉しいけど…。



ううん、超嬉しい。



「タバコ臭い…」

「染み付け」

「ヤダよ…」

「どんな関係?とか…詮索すんのはやめる…。お前にも友達とかいるだろうし…」

「ふ、普通の知り合い程度…」

「じゃあさ、誰が好き?」



タバコを水入りのバケツに落とした先生が迫り来る…。



浴衣だから…やたらエロいよぉ~…。



「先生が…好きです…」

「先生?」

「遊和君…」

「上出来」



いつになく甘い先生のキスに頭クラクラ…。



息できない…。



「センセっ…ヤダ…」

「イヤなら本気で拒否ってみ?」

「ヤ…じゃない…」



先生の手が…冷たい…。



首筋を滑る指先にドキドキが止まらなくなる…。



「浴衣が…」

「直してやれるから大丈夫」



緩くなった襟元…。



先生の唇が鎖骨の近くに赤い痣を残した。



頭…パンクしちゃう…。



「な~んちゃって」

「えっ…?」

「そんなに固くなられたらなにも出来ね。ってかそばにいるとヤバいから早く佐田んとこ行け…」



離れたくない…。


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