倉庫の王様
顔も知らないけどそれが現実…。



写真はおじいちゃんの家にあるみたいだけど…。



「早く行け」

「うん…。先生に合わせるから!!泊まりに行く日!!」

「…………うん」



柔らかい笑顔で笑ってくれた先生にホッとした。



すごく大好きなのに…。



なんだかうまくいかない…。



ダメだな、あたし…。



「お腹は大丈夫?ウソだろうけど~」

「ごめんなさい!!」

「別にいいよ~、宮さんのヤキモチ見れたし~」

「ヒカリのバカ~!!」

「あははっ!!ごめっ…あれって…」

「えっ!?」



ヒカリが指差した後ろを振り返ると…。



そこにいたのは意外な人。



「父っ!!」

「やっと見つけた~!!よかった~…」

「なんでいるのっ!?」

「来ちゃマズかった?」



いつも学祭なんて来ない父がいる!!



授業参観も滅多に来れないのに!!



「久しぶりだね父!!」

「おぉ!!ヒカリチャン!!浴衣似合ってるよ」

「今日も超かっけぇ~!!」



ヒカリは父の大ファンです…。


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