倉庫の王様
学生の時より呼び出されるようになった俺…。



毎日説教ばっかり。



「生徒の親から苦情がありましてね、先生の服装について」

「普段着だし」

「生徒に悪影響なのでもう少し先生らしくしていただかなくては」

「教頭みたいに?ベージュのスラックス履けば満足スか?」

「…………」

「わかりましたよ。明日から努力しま~す」



めんどくせ。



髪だけは意地でも黒くしてやんねぇ。



教師に反発したくなるのは昔からの癖なんだろうか…。



僕大人なのに…。



自由な規則も微妙に厳しくなりつつあるし…。



どうにかしてよ祖父ちゃん…。



「宮センセ?また説教されたの?」

「うん。教頭ウザイ。洋子先生なんかこんなミニ履いてんのに!!」

「あたしのパンチラ見たいんでしょ~。それより今夜飲みに行かない?」

「プライベートまで教師と付き合いたくね」

「あははっ!!宮先生らしいっ!!」



この人は敵でも味方でもない洋子先生。



絵に書いたようなマドンナ先生。



< 21 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop