倉庫の王様
テスト前とテスト期間中はサチとの朝の時間も電話もナシにした。



さすがに問題をサチにバラすのはマズいから…。



ひいきしそうで…。



だから完璧サチ不足。



どんだけキスしてねぇか…。



最近サチの近くにいると歯止めが効かなくなりそうだし…。



すっげぇストレス溜まってる…。



「あたしもお腹すいた~!!」

「ってかなんでいんの!?こんな忙しい時に限って…」

「家に帰りたくないんだも~ん。泊めてね」



さらに厄介者まで増えた…。



俺のベッドで雑誌読んでる態度のデカさ…。



「ねぇねぇ、彼女見せてよ~」

「ダメ。黙れ、帰れ」

「見に行っちゃうからいいもんね~」

「ふざけんなよ」

「やっぱりダメ?」

「当たり前だろクソガキ」



もうヤダ…。



早くすべてから解放されたい…。



「遊ぼう毛玉~!!」

「ニャ」

「ん~…。フワフワ~!!超カワイイ~!!チューしちゃう~!!」



マジ…うるせぇ!!


< 213 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop