倉庫の王様
職員室にいたくないからあの倉庫に引きこもるんだけど…。



休み時間が短いからタバコすら吸いに行くヒマがない。



こんななら教室いた方がマシだわ。



「洋子先生、行きません?」

「もう行くの?」

「空気わりぃし。この職員室の匂い嫌い」

「お先にどうぞ~」



じゃ、先に行きますわ。



出席簿を持って教室に先に行くと何人もの生徒に絡まれる。



男だったり女だったり。



「宮さんと会えるなんて朝から幸せ~!!」

「腕を組むな…」

「いい匂いすんね!!なんの匂い?」

「なにもつけてねぇけど…。臭い!?」

「ううん!!宮さんの匂い~!!」

「抱き着くなっつーの!!」



3年は積極的でやたらめんどくさい…。



俺が怒られんだからな!!



あの教頭に!!



「宮さんのピアス欲しいな~」

「高いからダメ。ってか早く教室行けよ」

「ダブったら担任になってね!!」



そんなやりとりをしてたら龍ヶ崎が教室に向かって歩いて来た。



バチッと目が合って苦笑いされてる俺…。



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