倉庫の王様
基本的に親父とは合わない。



俺だけに厳しくする親父が大嫌いだった。



弟達と歳が離れてるから仕方ないと思うこともあったけど…。



すべての期待を背負わされて潰れた。



プレッシャーとか、周りからの重圧に耐えられなくて逃げた。



俺はもう戻る気はない…。



「めんどくせぇから早く帰れよ。アンタと話してるとイライラする」

「また来る」

「何回来ても返事はかわんねぇよ」

「育て方を間違ったようだな」



それだけ言って帰った親父…。



ムカつく。



せっかくの気分が台なし…。



「先生…?大丈夫?」

「ん!?続きする?」

「しないけど…ギューしてあげる…」

「なにソレ…」

「そんな顔してるから…」



俺は普通の家庭にするんだ…。



親父みたいにはならない。



初めてサチに抱きしめられた…。



落ち着く…。



「乳がいい感じに当たってる…」

「なっ!?もう知らない!!帰る!!」

「待てよっ!!待てって…」



俺は俺の幸せを見つけるから。



モチ、サチと!!


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