倉庫の王様
あたしが期待してるみたいじゃん…。



コーヒーをセットしながら先生を覗き見てるんだけど窓際でタバコ吸ってて全然こっち見ないし…。



あたしからくっついちゃうよ…?



「今日の先生…なんか違う…」

「いつもと変わんねぇけど?」

「楽しい?」

「楽しいよ」



いつもならもっとくっついて来るのに…。



なんだか楽しくない…。



「ご飯作るのやめる…」

「なんでっ!?」

「もうヤダ…。嫌いになったの?」

「そんなこと言ってねぇよ」

「だっていつもと違うんだもん!!」



楽しいはずだったのに…泣きそう。



先生の気持ちがわかんない…。



「ごめんごめん。ムリに距離開けすぎた。嫌いになんかなってねぇから」



そう言って優しく抱き寄せられた。



いつもの先生…?



不安が一瞬でなくなって行く気がした…。



「ダメなんだ俺…。お前に近づくと…どうしようもなく触りたくなる…」



やっぱり先生もムリしてたんじゃん…。


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