倉庫の王様
先生がしてくれた今日初めてのキス…。



いつもと変わりなかった…。



嫌われてなくて本当によかった…。



「せっかく来たんだから楽しく過ごさなきゃな!!」

「もっとチューして?」

「昼メシなんかまだいいか。違うとこ行く?」

「どこ?」

「コーヒー持ってバルコニー」



先生と行ったバルコニーは少し寒くて、もちろんあたしは先生の膝の上。



こうしてると毛玉になった気分…。



髪をずっと触る先生に痛いくらいキュンとする…。



「サチのいちばん好きな料理ってなに?」

「先生が作ったオムライス~!!」

「ソレって俺に作らせようとしてんの見え見えなんだけど」

「バレた?」

「俺はサチの作ったロールキャベツが食いてー」



そんなこと言われたらロールキャベツ作っちゃうよバカ…。



お腹に回ってる手がたまにギュッと強くなる。



その度に先生との幸せを再確認…。



体重を全部預けてもちゃんと支えてくれる…。



このまま時間なんて止まっちゃえ…。


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