倉庫の王様
やたら色っぽい先生の顔だけでどうにかなっちゃいそうなのに…。



生で肩に触れる先生の腕がさらにどうにかなっちゃうって…。



「父とアユミも今頃温泉なんだろうな~」

「そう…ですね…」

「ムリしてねぇ?アユミって強引なとこあるし」

「してないっよ…?アユミ…さん…イイ人だし…」

「今のサチの状況の方が危機?」

「はい…」



もうヤダ…。



先生の意地悪…。



本当にそろそろお風呂から出たい…。



先生を直視できないんだよ!!



「先に出るからゆっくりして来いな?」

「えっ?いいの!?」

「それって期待してた感じ?悪いね、期待裏切って」

「違っ!?」

「ははっ!!じゃあリビングで待ってる」



意外と速かった先生のお風呂時間…。



それはきっとあたしを気遣ってのこと…。



ごめん先生…。



あたしはまだまだお子様みたいです…。



どうしたら恥ずかしくなくなるの?



あたしもそろそろ出ようかな…。


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