倉庫の王様
えっ、あがらないの?



「サチさんはなんの問題もないです。進路が決まればそれに向けてどうするか決めて行くとして…」

「サチはイジメられたりしてないんですよね!?」

「えっ?えぇ、見た感じでは…」

「ならいいです!!元気なら!!じゃあ私は出張なので!!」

「へっ!?」

「また後日ゆっくりとお話しましょうっ!!」



バタバタと出てった父…。



まだ3分くらいしか…。



「し、仕事なのか?」

「うん、飛行機が飛ばないから新幹線に変更してた。で、時間も迫っててめちゃくちゃ焦ってたよ」

「あぁ~、そうスか…。ってかコレ渡しといて、お前の成績表」

「了解」

「…………クシュンッ」



寒そうにしてる先生…。



ど、どうしよう…。



「あ、あがって服乾かしてから帰った方が…」

「家汚すからいいわ。俺帰る。お前なんかある?」



それは生徒としての相談?



先生をどうしても帰したくないです…。



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